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和包丁の選び方

和包丁を選ぶ

多くの方が、 和包丁はとてもよく切れると耳にしたことがあると思います。自分の包丁を持つのなら、ぜひ一本手に入れたいと思うものです。ところが、いざ選ぼうとすると日本の包丁ブランドは何百とあり、各ブランドにさらに何十もの品番があります。ではどう選べばよいのでしょうか。今日は、ご自分に合う和包丁を選ぶための簡単な3つのポイントをご紹介します。

1. 日本で作られた日本のブランドを選びましょう 和包丁がすばらしいことは多くの方がご存じのとおりです。ドイツの包丁もすばらしいという声もありますが、私の知るかぎり、ドイツのブランドのなかには日本の包丁工場に製造を委託しているところがあります。逆に、日本のブランドがドイツに製造を委託したという話は聞いたことがありません。よく耳にするのは、コストの都合で日本のブランドが中国で製造しているという話です。実際に手にした感触では、中国製の日本ブランドの包丁も決して悪くはありません。しかし価格と見比べれば、もう少しだけ出して日本製の和包丁を選ぶほうが、品質の充実ぶりからしてずっと価値があると思います。現在は、日本製の品番と中国製の品番の両方を持つブランドが少なくありません。見分け方は包装で、日本製かどうかがはっきり明記されています。日本の当局はこの点に非常に厳格ですので、Made in Japanと書かれていればまず間違いありません。ただし中国で製造している場合、日本のブランドでも包装にMade in Chinaと入れないことがあります。ですからMade in Japanを探すのがいちばん確実です。なお、出刃・柳刃・薄刃などの伝統的な和包丁は、厚紙の箱に日本語のブランド名を書いた紙が一枚貼ってあるだけで、原産地の表示がまったくないこともあります。その場合は詳しい人に尋ねる必要がありますが、むずかしいことではありません。

2. 評判のあるブランドと、その包丁づくりに長けた産地を選びましょう どの包丁ブランドにも、長い年月をかけて積み上げてきた評判があります。その評判は、たいへん多くの使い手が長いあいだ使い、あのブランドはここがよい、このブランドはそこがよい、と伝え合ってきたことから生まれたものです。名前も知らないブランドの中から、安くてすばらしい包丁を自力で探し出すことは、私はおすすめしません。予算に制限がなく、自分で開拓したいという方であれば話は別ですが、名の通ったブランドだけでも、よい一本を見つけるには十分すぎるほどの選択肢があると思います。産地ごとに得意とする包丁は異なりますので、ほしい種類が決まっているなら、その分野に長けた産地から選ぶのがよいでしょう。ここでは大まかにご紹介します。


伝統的な和包丁、出刃・柳刃・薄刃などの片刃の包丁で名高い産地は、大阪府の堺市です。有名なブランドには堺孝行(Sakai Takayuki)があります。

洋式の和包丁、牛刀・三徳・筋引などで名高い産地は、岐阜県の関市です。有名なブランドにはミソノ(Misono)や正広(Masahiro)があります。

品質がよく価格の手ごろな和包丁で名高い産地は、新潟県の燕三条です。有名なブランドには藤次郎(Tojiro)があります。価格が抑えられているのは、燕三条が堺や関のような古い包丁の産地ではなく、包丁づくりを始めてまだ百年あまりしか経っていないためです。長く作り続けてきたブランドのような高値では売れないのです。しかし品質のよいものを作るため、たいへん多くのお客様に支持されています。

3. 用途に合った品番と鋼材を選びましょう この段階は簡単ですが大切です。包丁は使う目的に合った種類を選んでください。たとえば、ふだんの調理には牛刀、魚をさばくには出刃、刺身を引くには柳刃、といった具合です。鋼材は大きく鋼(はがね)とステンレスの二つに分かれます。違いは、鋼のほうが鋭い切れ味が出る一方でさびやすく、ステンレスはさびに強く、手入れが楽で、粘りがあることです。品質は価格に応じて順に上がっていきます。

最後に、いちばん簡単な方法は、和包丁を本当によく知っている専門の店で買うことです。ご希望にも目的にも合い、いちばん価格に見合った一本を選ぶお手伝いができます。次の記事では、包丁の種類と鋼材の種類について、さらに詳しくお話しいたします
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お読みいただきありがとうございました。次の記事でまたお会いしましょう。

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